[書評] 「シェルスクリプト 入門の入門」 開発者は手元に置いておいた方がいいかも
こんにちは、CX事業本部の夏目です。
先日本屋をうろついていたら、偶然発見した本が非常に良いものを見つけました。
今年の4月に発行された書籍で、ちょっと在庫はこころもとなくなってきてますが、非常に良い本だったので気にせず紹介します。
(一部の書店や honto ではまだ在庫があるようです)
シェルスクリプト入門の入門
Linux を活用するには様々なコマンドを使いこなすことが重要ですが,それだけではありません.同じような処理を繰り返すならば一括して処理した方が,間違いが少なくなり効率が良くなります. 本書では,ターミナルで様々な処理を一括処理するために記述するシェルスクリプトについて,ポイントを押さえて最小限だけ説明することを目指しています.特に,Linux や macOS などで広く使われている Bash を用いることを考えています.シェルスクリプト初心者におすすめです.
概要
1. はじめに, 2. シェルスクリプトを書く前に
なんでシェルスクリプトを書くのかとか、Bashの設定ファイルとか、変数とか、についてまとまってる。
PATH
やPS1
などの特別な変数についても書いてある。
3. 正規表現
正規表現だけで本一冊書けてしまうから、ここでは簡単な解説といった感じ。
でも、位置の表現だったりメタ文字だったりと基本的な内容は書かれてる。
4. 文字や数値の変換, 5. 演算子
アルファベットを大文字に変換する方法や文字列置換の方法、比較に使う演算子だったりファイルを調べたりする演算子だったりと、情報量がちょっと多めだけど知ってると便利なものも多いセクション。
6. 入出力処理
キーボードやファイルからの入力、リダイレクトなどについてまとめてあるセクション。
リダイレクタやファイルディスクリプタについてもまとまってる。
7. 繰り返し処理, 8. 条件による分岐処理
シェルスクリプトで書きたくなる繰り返しや条件分岐のセクション。
繰り返しでは何を元にループするのかとか詳しく書いてある。
9. サブシェル, 10. シェルスクリプトで使うその他のコマンド, 11. シェルスクリプトのデバッグなど
sleep
とかeval
とかシェルスクリプトで使うようなコマンドの説明や未定義の変数使ってないか確認したりする方法などが載っているセクション。
感想
"ポイントを押さえて最小限だけ説明する"というもので、"これがシェルスクリプトだ"みたいな例は載っていない。
その代わり、情報量は多い感じ。
31ページ程度しかない本だけど。
情報量が多いからリファレンスとして使えそう。 税込み330円だから、見かけたらとりあえず買っておいて、手元に置いておくといいと思う。
まとめ
以上、偶然見かけた良書の紹介でした。
最近はCI/CDだったりでシェルスクリプトを書く機会は非常に多いと思うので、非常に役に立つと思います。